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第19回「いっせいに孵化するカメムシの不思議

本文京都大学理学研究科 研究員遠藤淳先生にカメムシの一斉に孵化する謎についてお話しいただきました。昆虫博士のファーブルが見つけたそうですが、孵化前のカメムシの頭部分にある三角帽子の尖ったところで、卵の殻を割る動作をするそうです。今回は、その続編で割る振動で、隣接する卵に伝達し、一斉に孵化する現象となるそうです。なぜ、一斉に孵化するのか、それは、共食いにされたくないことらしいです。ただし、一斉に孵化を起こさないカメムシの種類もいるとは、奥が深い。カメムシの世界は、そんな単純ではないようです。カメムシのあの悪臭?は、トランス2ヘキサナールという物質とのことですが、パクチーの好きなあなたは、好きなにおいではないですか。

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2020/11/15