若手研究者と一般市民との対話の機会をつくり、若い人の理系ばなれの歯止めに微力ながらお役に立ちたいと思っております。

第3回「植物と昆虫の巧妙な駆け引きを解く」

京都大学生態学センター 准教授 有村源一郎さんにお話ししていただきました。昆虫と植物の知恵比べ、お互い、相互依存で、引き分けでしょうか。香りの成分ビーズの組み合わせの実験で、青りんごの香りができました。
(研究テーマ)植物の香りが仲介する植物と昆虫、植物同士のコミュニケーションの背景には、厳しい自然選択に生き残った生き物たちの絶妙な知恵の結晶があります。そのメカニズムを紐解くには、まさにゲノムから生態系までの幅広い視野が必要です。 私どもは特に、植物と昆虫の相互作用について、分子生物学と生態学の視野から、「植物の遺伝子発現制御」「香り」「植物の誘導防衛メカニズム」「生物多様性」などをキーワードに研究を行っています。

2012/5/19